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【知っているようで知らない。マクロビオティックって何?】
マクロビオティックとは古代ギリシャ語で「マクロmacro(大きい/長い)」と「ビオbio(生命)」の合成語で、「偉大な生命」という意味で、常に変化する自然、その中で生命の秩序に従って生きることを学ぶ術です。欧米発祥と思われがちですが、マクロビの祖は明治時代の日本人桜沢如一で、73歳で生涯を閉じるまでマクロビの見地から科学、倫理、宗教、哲学を教え続けました。現在でも、アメリカを始め多くの国でマクロビは実践されつづけています。
穀物菜食
マクロビの基本は穀物菜食。つまり穀物(玄米、粟など)や野菜を中心に豆類、海藻を加えた食生活で大きな魚や卵、乳製品など動物性のものは、ほとんど食べません。使用する調味料は塩、醤油、味噌、味醂などで、砂糖は使わず、米飴などを使います。これらの食材、調味料ともに無農薬、自然製法のもので、精製されていない素材を使用することが基本です。
マクロビの3大キーワード「陰陽・身土不二・一物全体」
■陰陽
マクロビは、生命には自然の法則があるという原理に基づいて、食べ物を陰と陽に分けて考えます。
陰-体を冷やす、カリウムが多い、暑い地域で採れるもの、赤いもの・・・etc.
陽-体を暖める、ナトリウムが多い、寒い地域で採れるもの、紫色系のもの・・・etc.
大根やニンジンのように、ひとつの野菜に陰陽が揃っているものもあります。大根やニンジンの根は陽、葉は陰です。
といっても、陰か陽かをぱっと見極めるのは、すぐにできるものではないですよね。そういう場合、まずは色々な種類の野菜をカラフルに取るようにしましょう。偏った食生活をしていると体のバランスを崩し、だるいとか眠れないなどの不調を感じたりします。食べ過ぎもNGです。食だけではなく、運動と休息など、バランスが取れている生活をしていれば、身体の不調もなくなり、心も穏やかになるものです。
■身土不二
「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味で、季節や風土の違う遠い国から来た食物ではなく、今暮らしているところで収穫される野菜の方が、体に適しているとされています。暑い季節には体を冷やすもの、寒い季節には温めるもの。冬なのに、南国から来た体を冷やすフルーツなどは適していません。今の季節、つまり旬の、私たちと同じ空気を吸って育ったものが良いという事。確かに新鮮で旬のものは美味しいですよね。
■一物全体
一物全体でひとつの生命。生命のバランスを大切にする食べ方を基本としています。
大根は根だけではなく、葉っぱも皮も揃ってひとつの生命です。お米は精米していない玄米。これも精米や食品を精製することによって豊富な繊維や栄養を取ってしまわないで食べましょうという教えのひとつです。魚は頭からしっぽを含んで一物全体なので全部食べれる小魚がよいとされています。美味しい味だけを追求していたら、栄養を削ってしまう事もあるのですね。
まとめ
自分の生命のために「必要なものだけを腹八分目に、姿勢正しく、よく噛んで食べる。」マクロビを続けていくと、体から毒素が消えて体調が良くなったと感じる事があるでしょう。身体が無意識に内側から求める食、質素ではあるけど身体に優しく、生命を守ってくれる食。それがマクロビ食です。日本の伝統的な食生活がベースとなっていますが、国が変われば必要なものは違いますから、その土地のその国の伝統食も重んじる臨機応変さがあるのも世界中に広まった理由のひとつではないでしょうか。
マクロビは伝統や自然との調和を大事にし、変化に対応するので、世界にも通じる普遍的な食生活法であり、宇宙観であり、ライフスタイルなのです。
